とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

120710

一時間ほど図書館へ。
借りてきた本。

予約していた本二冊。
丘の上の邂逅 じぶん素描集


若い頃からの読書の傾向として、
私は女流作家と呼ばれる人の作品に、続けて手を伸ばすということが、
なかったように思う。
逆に、男性の作家の場合、立て続けに作品を読んでみる
ということが多かった。
最近は、児童文学とかYAあたりを読むことが多いが、
ときどき、一般向けの物を、物凄く読みたいと思うことがある。
そして、それは、小説よりはエッセイが多い。


浪人の頃、姉の所に居候していて、姉の本棚から勝手に読んだ
新潮文庫塩狩峠
これは、とても自分の中に響いた作品だった。
それからの自分に、とても影響を与えた作品のように思う。
その後、三浦綾子さんの作品には手を伸ばしていない。
もう、90歳になられるそうだ。


一方、原田宗典氏の作品は結構読み漁った。
学生の頃は椎名誠氏の作品を手当たり次第…という感じだったが、
卒業してから原田氏の作品に移った感じ。
両氏のエッセイは面白い。
実は、原田氏の昔のエッセイよりは、小説のほうが好きなのだが、
最近は、ちょっと離れていたので、新しいものをと思ったが、
2009年のこのエッセイが単行本としては
一番新しいものであるようで、こちらを借りてきた。
20年前頃のエッセイとは、かなり違うだろうなと想像しつつ。


あと、新刊コーナーで見つけた『絵本の庭へ』(東京子ども図書館)
表紙画像がでてこない。普通にamazon検索すると出てくるのに。
この本は、欲しいなぁと思うけれども、いかんせん高い。
だから、こういう本を図書館に入れてくださるのは、大変ありがたい。
副題が、児童図書館基本蔵書目録 1となっている。
ってことは、続きが出るってことなのか?
ますます、図書館ありがとうである。
それから、最近復刊したらしいこちら。
絵本図書館 世界の絵本作家たち 新装版[本/雑誌] (単行本・ムック) / 光吉夏弥 梶基樹
こちらは、何となく、マニアックな感じではあるが。
光吉夏弥氏が、雑誌に連載していた、
絵本作家70人についてのエッセイを一冊にまとめたもの。
これも、新刊コーナーにあった。
以前、出ていたものが、図書館にはあるが、
閉架になっていることは調べていた。
それで、図書館検索で、閉架本の情報をプリントアウトして、
カウンターへと思ったら、なんと、今年出た分が入っていることに
気付いて、新刊本のコーナーへ!
光吉夏弥氏といえば、素敵な絵本たちの翻訳をし、
日本に紹介して下さった方の一人として、尊敬している方だ。
『ひとまねこざる』『はなのすきなうし』『ちびくろ・さんぼ
『おさらをあらわなかったおじさん』『アルプスのきょうだい』
『おおきいツリーちいさいツリー』など、
長年読み継がれている大好きな絵本をチョイスすると、
光吉夏弥氏の訳が、たくさん挙がる。
九州は唐津のご出身であったそうだ。


ということで、今回の選書は、
これまでに自分が好きだと思った作家さんのエッセイ2冊と、
自分の趣味の本2冊、ということになった。
それにしても…
『絵本の庭へ』『絵本図書館』どちらも、この春出た本だが、
折角入れてくださったというのに、
新刊コーナーに残ったままというのが、哀しい。