とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ラインの美

今日は、用があったものの、出かける前の2時間、
台所と、洗濯物をさっさと片づけて、
やったことと言えば…ビデオ見ていた。


数日前、ドリーム・オン・アイスを見ていて、
P・チャンのスケートがめちゃくちゃ滑るのは
なんでか?と思ったことと、
高橋君のスケートとの違いはどこか?と気になったので。
あと、一昨日、久しぶりに高橋君のオペラ座の怪人
プログラムを、NHK杯、全日本、世界選手権と見て、
今の高橋君は、どう変わったか?とそれも気になり。


見たのは、シーズン開幕のジャパン・オープンの
ガチンスキー、P・チャン、高橋の3選手。
滑りの違いなんて、もちろん素人の私にわかるはずもなく、
結局、ガチンスキー君は成績振るわなかったなとか、
ほほぉ、シーズン序盤は、こんな振付だったか…とか、
P・チャン、こっちの衣装のままでよかったんじゃないの?とか。


結局わからないままだったので、
四大陸選手権の最終グループを見た。
やっぱり、素人なので、違いなんて判るはずなく。
D・テンの、ドーナツスピンは、足の上げ方がいいな、とか、
P・チャンの4T−3Tがきれい!とか、
無良君、惜しかったなぁとか、
マイナー君のイーグルやスピンが好きだぁとか…。


で、結局最後に高橋君のIn the Garden of Soulへ。
NHK杯、全日本、国別対抗と見て、
なんというか…野生動物的な身のこなしを感じる。
P・チャンのぐいぐい滑る、男っぽいスケーティングとは違う。
マイナー君のお行儀のよい、端正な感じとも違う。
なんかこう…指先から肩までとか、すっと伸びているというのではなく、
なんかこう…言葉に言い表すのが難しいラインの美しさ。
首の傾斜とか、腕の曲げ具合とか、指先とか…
足もそうだけど、無駄な力が抜けた感じだ。
でも、きりりと見える。とても繊細な動き。
ポージングもそう見える。
いや、本当は結構無理な体勢であろうと思われるのだが、
それを自然にやってしまう。
これを味というのだろうかぁ?と思いながら見た。
私の中では、このSPは、
オリンピックシーズンに持ってきたらよかったろうにと
おもうプログラムである。


P・チャンとどちらがいいとは決められない。
どっちも好きだったりするし。
スケートなので、やっぱり足元は注目してみたい。
しかし、高橋君の場合…足元だけ見るのはもったいない感じ。
全身映して欲しい!
顔のアップとかじゃなくて、初めのポーズも全身お願いしたい。
そして、演技後のリプレイでは、スローでステップの足元を
映してほしいと思う。


他選手の動きと違うのは、腕の動きとか、間とか…
指も、首の動きも、体全部がなんか始終動いている感じ。
スケートは、P・チャンのほうが、技術的に上なのかもしれないが、
音楽聴きながらじっと見ていると、
高橋君のプログラムは、音楽を表現しているというのが、
よく伝わってくる。
音楽を聴きながら見ていると、ああ、今そう動くのが自然でしたねと、言いたくなるような、全身、音に調和した動きだと思う。
そういった意味では、大きな画面で見るよりは、
ヘッドホン付けて、パソコンの小窓で見る高橋君の演技が
見やすいと思うのは、まちがいではないなと思う。
大画面だと、全体を見るのが難しいのだ。


今日も、高橋大輔フィギュアスケートを見て、
なんだか泣けてくる、気持ち悪いおばさんになってしまった。
でも、しかたない。
二年後、高橋君は引退しているかもしれないって思うと、
まだまだやれそうなのになぁって寂しくなっちゃうんだよなぁ。


しめくくりにトリノバンクーバー五輪のプログラムを見て、
オリンピックシーズンのプログラムは、特別だなぁと
ため息を漏らすのであった。
今季のプログラムも、すっごく気になるが、
オリンピックシーズンの彼のプログラムがどういうものか、
もう、今から気になって仕方がない。