とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

20160623

夜を乗り越える(小学館よしもと新書) 辻 (新潮文庫)

 

パソコンが使えなかったので、今更であるが、

図書館で借りた本。

『夜を乗り越える』は、いろいろと面白く読んだが、

若い人向けかもしれない。

個人的には、『火花』を書くまでの経緯だとか、

裏話は、この本の中には収録は必要だったのだろうか?

と、ちょっと疑問に思った。

その分のページでも、ほかの本の紹介が欲しかったかな。

本が好きじゃない人が、この本を読んで、本に手を伸ばすかは

うーむ・・・どうだろうか。

巧い紹介に、あれもこれも読みたいと思ったのは間違いないが、

普段読まない人が手に取るかどうかは怪しい。

読みやすい新書だったけれど、

この本に、手を伸ばすのだろうか?普段読まない人が?

 

『辻』は、じっくりゆっくりと思っていたら、

3番目の短編を読み終わった時点で期限が来て、

今日、返却してきた。

図書館からの相互貸借だったので、

延期ができなかったから。

『蜩の声』も、途中で返却しなければならなかった。

 

奇妙な場所に引きずり込まれ、気が付いたら、

別の場所に追いやられているような感覚。

この文章に没頭したら、なかなか抜け出せなくなるので、

通勤前の電車の中で読むのは無謀であることが分かった。

やっぱり、何もない時に、静かにのめり込みたい。

今の私には、無理のようだ。