とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

靴下にチャレンジ

編み物を初めて教えてもらったのは6歳の冬。
祖母が編み物上手な人で、いろいろ編んでもらいもしたが、
祖母に教わったくさり編み&長編みが、自分の編み物の原点。
黄色の中細毛糸で編んだ長編のマフラーが、
初めての編み物だった。
それから、長編でショールを編んだ。
祖母は私に編み図を見せることなく、
マフラーや、ショールを教えてくれ、
それから棒編みも教えてくれた。
これも、編み図は無しでミトンを編んだ。
これは小学校3年生の頃。


小学校高学年になってからは、子ども用の手芸雑誌「プチ」
っていうのが創刊されて、数号買ってもらった。
編み図というのに初めて出会った。
祖母は編み図を教えてくれはしなかったけれど、
編み図や編み方のページを見て、
ああ、これはおばあちゃんの教えてくれた「あれ」だとか、
あの編み方で、こんなものもできるのかとか、
棒編みって、表あみと裏あみができれば、いろんな模様が
編めるんだな、ってことを知った。
編み図っていうのは、やってみれば結構わかりやすいものだ。


中学のころは、友達に毛糸代をもらって、
セーターを編んだりした。
今考えると、かなり冷や汗ものだが、
自分には編めるという自信があったのだろう。


子どもが小さいと、ベストなんかもあっという間に
出来るので、いろいろ編んだものだが、
同時に旦那の物を編んだ時、旦那曰く、
折角編むなら、細い糸で編んでくれと…。
細い毛糸でボタン付きのベストを編んだ。
スーツの下に着れるように。
男物のベスト…それも細い毛糸で…。
並太、極太でザクザク編むのが好きだった私に、
なんて酷なリクエスト…。
それから、ちょっと編み物からはなれた。
ときどき、母にリクエストされ編んだりした。
自分用に簡単なまっすぐマフラーを残り毛糸で編んだり、
帽子を編んだりした。
でも、ここ数年、編み物から遠ざかっていた。


今、靴下を編んでいる。
きっかけは、この本。
手編みのソックス


最近、この嶋田俊之さんや、林ことみさんの本をよく眺める。
北欧の模様編みなど…手が込んでいる。時間がかかりそう。
しかし…大事に使いたくなるオーソドックスなデザインが
多くて、それでいて編み応えのある作品がずらり。
一目一目をきっちり編んで、
しっかりした形のものが出来上がることの嬉しさ。
また、間違ってもほどいて何度でも…という
編み物の長所が嬉しい。
久しぶりに編み物にはまっている。
毛糸の感触、編み棒の感触…
小さい時に身に着けてもらったこの感触は、
いつまでも残るのもなのだなぁ。
もうすぐ編み物歴40年になる。
折角だから、難しそう!と思いつつも、
編み応えのあるものに挑戦したい。