とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ちょっとしたこと

昨日、家族で出かけた際、旦那君がCDを借りたい
というので、蔦屋書店に立ち寄った。
一昨日の夕刊にも新刊の記事が載っていたが、
同じ市内にある二つの蔦屋さんのうち、
私たちが立ち寄った方は、
二日目の午前中、もうすでに「品切れ中」であった。
村上春樹コーナーはしっかりできていたが。

上の子によると、昨日の午後、
別の蔦屋さんのほうには、まだ積まれていたとか。

福岡市のジュンク堂は予約分を含め
400冊仕入れと、夕刊の記事。
6か所にコーナーが。
大型書店の凄さ。
同じ本を一度に400冊なんて数、見たことない。
が、きっと、予約分も凄かったんだろう。
はじめ30万部刷っていたものを、
発売前から20万部増やしているのだし。

で、私は二年半前にでた
村上春樹インタビュー集をせっせと読み進め、
ようやく古川日出男氏が聞き手の
「るつぼのような小説を書きたい」
に到達した。

海外のインタビュアーのものを先に読んで、
日本のインタビュー記事を後回しにしたのだが、
初めから日本語で答えているものは、
少し、硬いような気がする。
ちょっと、読むのに時間がかかる。
理由がわかっているわけではないし、
インタビュー時の空気かな?と思わないでもない。

ほんのちょっとだけでてくる、フリガナのついた
言葉がでてくるのも、日本のインタビュー記事の方が
多いような気がする。
そのままの表現ではないのかもしれないけれど、
「趨勢(すうせい)」なんて言葉を、
会話の中で出されたら、すうせい??
ボキャブラリー貧困な私はしばらく、
その言葉を探しに、自分の脳内をさまよわなければ
ならない。文字になって、そこにあるから、
前後の文章と、漢字と、雰囲気だけはつかめそうな
きがするが、「成り行き」とか「流れ」とか言われたら、
??は消えると思うけど。
でも、きっと、「成り行き」とか「流れ」とは、
違うんだろうな。わざわざ「趨勢」という言葉を
使うってことは。
そういう言葉選びというのも、面白いなぁと
わからないながらも読んできた。
ちょっとしたことなんだろうけどな。