とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

もう一度確かめてから

昨日、『スターリンの鼻が落っこちた』を読んだ記録を
書いて、
実は読んでいる時に、おや?おやや?と思ったことを
書き忘れていた。

主人公のサーシャのお父さんが秘密警察に連れて行かれた
翌日の学校での、担任の先生との会話と、先生の名前で、
担任の先生は女性だと思っていた。
ニーナ・ペトロヴナ先生。
「・・・するわね。・・・してくれないかしら?」
と言った語尾から、女性という表記はないけれども、
自然にそう思っていたのだ。
物語の終盤で、校長先生が、捕まったニーナ先生のことを
「あの女はもはや…」
というセリフがあるから、やはり女性のはずだ。

ところが…。学校で、起きた事件の犯人捜しをする場面。
この本には、あちらこちらに絵だけのページがあるのだが、
86頁に描かれているニーナ先生は、男性に見える。
こういう女性の先生がいるのかな。
絵は、作者が描いているので、間違うはずはないと思うが、
ううむ、これは、ニーナ先生なのだろうか?
このシーンでは、教室には他の大人はいないはず。
ソビエトの学校の先生には、このような女性の先生が
居たのであろうか…でも、どう見てもおじさんだ。

もう一度確かめてから、出版社にでも問い合わせて
みようかな。
翻訳ミスなんかじゃないと思うんだけれども、
ちょっとモヤモヤする。

不思議で、ちょっと重くて、
中学生とかに読んで欲しい本である。
今の下の子にピッタリの本なのだが、
今や下の子は、文庫本を読書タイムで読むくらいで、
こういうハードカバーの本を読んでいるシーンを
見たことがない。
私に数ページ読んでくれたが、
自分で全部読もうとは思わなかったらしい。
途中からだったから、ちんぷんかんぷんだったか…。
この本に描かれている子どもたちの、
なんとも卑屈っぽい表情が、苦しかったか…。