とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ぞっとしたのは私だけなのだろうか

2020東京五輪が決定し二日たった。
日曜日は夕刊がなく、昨日は朝刊が休刊だったので、
昨日の夕刊の記事を読んだ。
テレビのニュースではちらっとTHANK YOU の人文字と
東京の街中での喜ぶ人たちのシーンを。

五輪開催が東京に決まって、ぞっとしたのは、
私だけなのだろうか。

2016五輪誘致が失敗に終わっていて良かった
と、3.11後思ったことがある。
だから、今回の誘致が成功したこと、
それに喜んでいるシーンを見て、
まさか、本気で?という気持ちが湧いた。

私の住む、九州では、震災直後は、ほんの少し影響が
あったものの、震災後の大変さを感じることは、
被災した知人がいるとか、被災地はどうなっているかと
意識しないとほとんどないと思う。
一番生活で感じるところは、原発が停止していることから、
電力の供給で、節電することを考えるところか…
この夏、福岡は大変暑い日が続いたので、
エアコンを巧くセーブできずに、結構辛かった。
そういうことぐらい。

視覚で捉えることが出来たら、一番なのだろうが、
何せ、遠く離れているからなぁ。

しかし、そういう九州でも、
あの地震によって、失われた人々の生活が、
まだまだ、取り戻せていないことは、容易にわかる。

「震災復興のため」などとどうして言えるのか不思議だ。

この東京五輪の成功が、復興へとつながると
という考え方は、
2020年の五輪成功まで待て、と言われている
ようなものではないか?
それとも、2020までには、完全に
皆の生活が取り戻されていると考えていいのだろうか?

福島に関する問いに、答えた首相の言葉も
信頼できるものではないし、
首相が本当にそう捉えているとすれば、
国のことを知らない首相ってことになりはしないか。

この国、どうなっちゃうんだろうなぁ。
7年後か…
国を挙げてのお祭り騒ぎが出来るようになるとは、
到底思えないのだが。

スポーツの力が必要なんだ!と、
本気で被災者の方たちも思っているのであれば、
誘致成功で良かったと言えるのだろうけれど。
でも、私的な考えで言うと、
そんなことしている場合だろうか?
税制のことで、すったもんだしているこの国が…
と思うのである。
きっとまた、誰かががーっと得をして、
誰かがこのイベントに苦しめられるってことに
なってしまうのではないか。
決まったからには、やらなきゃ仕方ないのだろうけど。