とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

2時46分に

11日のあの時間に、我が家の居間で、
下の子と一緒に黙祷をした。

NHKの黙祷に合わせて、近くの消防署のサイレンも
鳴り始め、一分間東北の方を向いて黙祷をした。

下の子がすきなバンドの♪Be the LIGHT♪を流した。
あの日からまる3年。
3年前の18日、我が子が小学校を卒業した時、
式辞や祝辞の中に、東日本大震災のことが、何度も出てきた。
あの、虚無感の中での卒業式。
ハレの日だったのに、心から喜べなかった
あの日の感覚は忘れられない。

今日、あれから3年経って、下の子が中学を卒業した。
祝辞には、冬季オリンピックの話がいくつか出てきて、
退場の音楽は吹奏楽部の演奏する♪今、咲き誇る花たちよ♪
だった。

東北で被災した子どもたちは、
どのように過ごしているのだろう。
ただ、テレビで見てショックを受けただけの私でも、
まだ、あの日の虚無感・無力感を思い起こしてしまうのに、
子どもたちは、笑顔で過ごしているだろうか。

下の子がすきなバンドの曲を聴きながら、
若い人たちの中でも、風化させないようにと
発信している人がいて、それを、遠くの九州でも
しっかり受け止めて考えていきたいと思っている。
それなのに、
今日のニュースにはがっかりだ。
九州川内原子力発電所、再稼働1番乗りの公算大

あの日に考えさせられた問題
地震という自然災害だけではない
原発の事故という人災を、
なんの教訓にもできていないのではないか。

5年後10年後20年後、
子どもたちの明るい未来というが、
明るい未来であるためには、
今、大人たちがしっかり考えていなくては、
彼らに尻拭いをさせることになりはしないか。