あ~、はまる~
「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘にしようと思うたのじゃ」
羅生門というと、老婆のこのセリフを必ず唱える娘。
高校時代、現代国語で習った芥川龍之介。
羅生門も有名だが、やっぱり、あの芥川の写真はさぁ、
高校時代、私の憧れであった。
あれで、眼鏡をかけていたら…ますます…である。
「煙草と悪魔」は、昔話を思わせる。
「芋粥」もそうだし、
夏目漱石の葬式のことを綴った文章も、
なぜか、ニヤッと笑いそうになる。
でも、どうしてか、こう…不安定な心持ちにさせられる。
何だろうなぁ、この感じ。
読みながら、カフカの短編集とかも思い起こさせる。
『イワンのばか』とかも、再度読みたくなってきた。
また「手布」は、少し違った趣があり、
胸が締め付けられるような話である。
今度、亡くなる前の作品「河童」をじっくり読んでみよう。