とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

流浪の民

最近は、中学の頃のことをよく思い出すが、
音楽の授業で、どういう音楽を聴かせてもらったか、
ということを思いだそうとすると、
一体、あの学校には、音楽室というものがあったっけ?
という疑問がわく。
だいたい、音楽の先生が、当時はレコードで、
あれやこれや聴かせてくれたはずで、
あの、ぼろっちい平屋の学校の、
一番奥の校舎のその端っこにあったのは、
本当に音楽室だったんだろうか?

モルダウ』とか、『魔王』とか、中学時代に
聴くはずのものを、聴いていないような気がする。
欠席もなしの私が…。
『魔王』なぞは、姉が聴いたときに、
家でまねて聴かせてくれて、それは、怖い歌なのか?
笑っていい歌なのか?と、よくわからないまま、
「♪おとーさーん、おとーさんきこーえないのー」
ってうまくまねて歌ってくれた歌詞は覚えている。
娘に聴いたかというと、
「♪マイファーター マイファータ」と、
ドイツ語だったらしい。
でも、私には記憶にないなぁ。

その中で、シューマンの『流浪の民』という曲は、
絶対に中学時代だったと思うのだけれども、
ちょっと印象深い歌だった。
日本語に訳されていて、合唱曲で。
最近、youtubeで探して聴いてみた。
おお、これこれ!
今はロマというのだそうだが(当時はジプシーといっていた)
その人たちのことを歌った歌だとその時に習った。

外国の曲を、日本語訳するとき、誰がつけたんだか知らないが、
流浪の民』なんて、かっこいいじゃないか。
ロマの人々とか、ジプシーの人達ってタイトルでもよかったろうに。
流浪の民』…歌詞も凄いけど、このタイトルも凄い。

同様に、このタイトルは!と思うものに『威風堂々』がある。
イギリスの作曲家エルガーの曲だが、
なるほど、『威風堂々』で、十二分に伝わる。
というか、『威風堂々』という言葉を言葉で説明できなくても、
あの、有名な曲を聴くと、威風堂々がどういう様であるか、
何となく伝わるからびっくりだ。