とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

粒粒辛苦

[りゅうりゅうしんく]
米一粒一粒にまで農民の苦労がこもっていることから
細かい点まで非常に苦心すること


いきなりだが、私は四字熟語をよく知らない。
会話の中にも全然出てこない。
二字熟語くらいだと、漢字から、なんとなくの
意味は推察できるものの、四字熟語となると…
上の子が中学一年の時だったか、四字熟語のプリントを
やっているのを見て、意味の分からない言葉が多くて
くらくらしたのを覚えている。
朝令暮改[ちょうれいぼかい]なんて、暗号みたいではないか。


同様に、私はことわざというのにも疎い。
知っていても、口から出てくることがまずない。
本が好きで、これってやっぱりおっかしいよなぁ〜
なんてことを良く思う。
人との会話が乏しいってことかしらん?


ベスト・エッセイ〈2011〉
今、読んでいるエッセイ集には、実に80近くの作家の
エッセイが収められていて、
たった数頁の短い文章の中にも、
作家の言葉の用い方にすごく独特な人もいるし、
なんか、内容は面白いけれどありきたりな言葉の人もいるし、
恐らく、同じ内容を書いてもらっても、
全く違うものになるんだろうなぁと容易に想像できる。
なんと私のボキャブラリーの貧困なことよ…
と、いつも思うが、もしかしたら、
本を読んでいる気になっているのかもしれない、
人と話をしている気になっているのかもしれないが、
その実、私の意識はその時、どこか遠くに
お出かけしてるんではなかろうか?なんてことを考える。
折角なので、そのお出かけしている意識で、
ちょっと響きの面白い、深い意味のある言葉などを
探しているといいんだがなぁなんてことを思う。


簡単なありきたりの言葉で述べられた奥深い意味のある話と、
小難しい言葉で述べられた、なんだか意味のないスカスカの話と、
比べるまでもないが、前者を好む。
でもその奥深ーい意味のある話の中に、
ちょいと煌くセンテンスなんぞがあると、やっぱり
そっちの方に傾くなぁと思う。
煌いているか否かは、読み手(聴き手)によって、
変わってくるのであろうが。