黙して語らず
昨日、『沈黙』が届いた。
何それ何それ?と上の子。
これ、あんたならすぐ読めると思うよ、と差し出すと、
パラ見して、
「『アントキノイノチ』のような話だね」
という。
ああ!そうだそうだ、似てるわ〜。
でも、ちょっと違うんだよなぁ。だから読んでいいよ。
と言ったが、またね、と断られた。
読ませようというこちらの意図に気付かれたか。
実は、上の子、『アントキノイノチ』も
パラ見&私のあらすじ解説でしかしらない。
それなのに、なぜわかったのだろうか。
それに…私はこの二つの作品が、似ていることにも、
我が子に指摘されて初めて気が付いたというのに。
そして、また、この本のことを話してみたいのに、
我が子は(本の事は、ムッティとは話しませんよ)
というような不敵な笑みで、学校へ行ってしまった。
「あ〜、学校だる〜い」
と言いながら。
黙して語らず
沈黙は金
あこがれるが、やっぱり喋ってしまう私。
追記
「ムッティ」=ドイツ語でお母ちゃんという意味らしい。
私の叔母に「マミィ」がいるが、
上の子は私を「ムッティ」と呼び、
下の子は「ママ、マミィ、オフクロ、カアサン、オイ」
などと呼ぶ。