とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

やっぱり、買うのがよかろう

一昨日の夜から
「生命力」の行方――変わりゆく世界と分人主義
を読んでいる。
昨日は、仕事もお休みだったので、お弁当を作る前に読み、
洗い物終わっては読み、洗濯物を干しては読み、
ソファに寝っ転がって読み、うたたねから目覚めて読み、
娘と遅いお昼ご飯を食べてから読み…。
ってことをしていたら、夕方になった。

あちこち開いて読んでいるので、初めから順を追わず、
最後の古井由吉との対談を、結構早いうちに読む。
古井由吉との対談を読んでいたら、なんでか、
古井由吉の顔が吉本隆明の顔で浮かんできた。
古井さんの方が、大分お若いだろうが…
どちらも、白髪頭のじいちゃんが思い浮かぶ。
そして、笑顔がかわいい、という印象。
で、私は古井由吉の小説は一作しか読んでいないのだが、
この対談を読んで、古井氏の文学は読んでおきたい!と
思ったのであった。

そして、亀山郁夫との対談も、凄く惹かれるものがあった。
しかし、いかんせん…『カラマーゾフの兄弟』も『罪と罰』も
記憶に残っていない。
母の世界文学全集の中にあったのは覚えているし、
盲腸の入院時、どちらかを読んだ記憶があるのだが。

亀山郁夫の新訳『罪と罰』は、読みたいな。
行きつけの図書館に、あることを確認。
それにしても、『カラマーゾフの兄弟』(以下『カラ兄』)
には、ちょっと、苦笑いである。
カラ兄』って…長いタイトルだから?

とにかく、対談も、エッセイも面白い。
私にとっては難解な言葉が時々出てくるので、
頭をフル回転させ、辞書とお友達にならねばと思う。
また、あらゆるテーマについて、考察する平野氏の
好奇心だったり探求心だったりが、羨ましい。
人との共通の話題を得ることも、
コミュニケーション力の一つなのだなぁ。
また、読みながら、
ある特定の(自分が特に興味のある)話題で
話ができる人だと察知することも
コミュニケーション力の一つであるという考えに至る。

じっくり、ゆっくり言葉を咀嚼しつつ読みたい本。
やっぱり、買うべきかねぇ。
そして、『村上春樹 雑文集』と並べるかねぇ。