とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ちいさいおうち

おなじみすぎる絵本だと思う。
でも、大好きなので、この絵本のことを書きたい。
ちいさいおうち
『ちいさいおうち』バージニア・リー・バートン 岩波書店
訳は石井桃子さん。
岩波の子どもの本のシリーズでも出ているけれども、
やはり、こっちの大きいほうでじっくり絵も楽しみたい。

田舎育ちだからかなぁと思うのだが、
ちいさいおうちの周りが、どんどん都市化していく様子に、
とても切なくなる。
そして、ちいさいおうちが、田舎に引っ越しさせてもらえて、
本当に良かった!と思う。

我が実家の周りも、川、ぶどう畑、田んぼ、竹藪だったのに、
家を出て、20年過ぎてみると、
なんと、ぶどう畑も、田んぼも、宅地に変わり、
竹藪はなくなり、川も護岸工事があって、子どものころの実家を
感じることができない。
よくよく考えてみると、父が今の実家を構えた時も、
周りとは、ちと違う感じの鉄筋コンクリートの四角い家で、
時代の流れというものはそういうものなんだろうとも思うが、
変わっていくものと、変えてはならぬものと、あるんじゃなかろうか。
我が家も、今のマンションに引っ越して10年以上経つが、
街というものは10年経つと、ほんと変わるもんだなぁとつくづく思う。

変えるべきものと、変えなくてもいいものと、変えてはならないものと…
それは、人によって、基準も違うだろうが、
普遍的なものって、あるはずじゃないか?と思うのだった。

さて、『ちいさいおうち』について…
子ども時代、たぶんテレビのアニメーションで、
『ちいさいおうち』のアニメーションを見た記憶がある。
周りに建った高層ビルがちいさいおうちを見下した感じが、
凄く嫌だったなぁ。
自分の記憶では、トムとジェリーの3本立てアニメの2本目。
しかし、調べてみると、ディズニーアニメらしい。
日曜日にやっていたディズニーパレードでやっていたのかな?
今、見てみると、やっぱり絵本は絵本の形で伝えていけば
いいじゃないか、と思ってしまうのであった。

あら、ちいさいおう
明日も「ち」かぁ。