とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

吉野源三郎

大好きな本。

『君たちはどう生きるか』

君たちはどう生きるか (岩波文庫)
吉野源三郎:著 (岩波文庫

今の中学生や高校生には、古臭いのだろうか?
ポプラ社からはジュニア版が出ているようだが(amazonで調べた結果)。

長いこと手元にある一冊。
思えば、20代、特に学生時代買ったあれこれの中で、
手元に残っている本は数少ない。
引っ越しの度に手放して、手放して、手放して、
そのあと更に数回の引っ越し。
そのたびに、これは持っていこうと思ったのだから、
相当自分にとっては大事な本のはずで、
本当にそういう本だと思っている。

この本を読むたびに、考え方が古いというのは、
どういうことだろう?と考える。
古いほうの人間だからそう思うのかもしれないな。

けど、時代に生き方を合わせるというのは、
どこか、歪みが生じているように思う。
追い求められている現代の人間の理想像は、
本来、人間があるべき姿とはかけ離れているんじゃ?

余談。
この本を買ったのは、大学の教養での哲学で、
テキストとして購入しなければならなかったのだった。
で、もっている本は1987年第17刷。定価500円。
いま、何刷だかわからないけど、840円(税込)らしい。
30%値上げ。
そういえば、500円で買った当時、消費税は導入されて
いなかったんだった。はるか昔…じ〜〜〜ん。