とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

伊坂幸太郎

昨日に引き続き、10年ほど前の自分の読書ブームより、
伊坂幸太郎氏のこと。
伊坂幸太郎氏を知ったのは、ポルノグラフィティハルイチの、
カフェイン・イレブンにゲスト出演したことによる。
『重力ピエロ』(新潮社)
重力ピエロ
なんだか人柄がよさそうで、小説書く人って、
ちょっと癖のある人…という自分の思い込みがあったからか、
こんな普通そうな善人っぽいが、どんな小説を書くっていうんだ?
と、ちょっと興味本位で手に取ったようなもんで。
表紙も良かったが、中身はもっと良かった。
とても読みやすかったけれども、なんといっても、
あの、出だしの文章一つに、引きずり込まれた。
それから数年して、まさか、映画のCMで、
あの文章を聞くことになるとは思わなかった。
はじめの5作品くらいは読んだけれど、
そのあと、また、別のジャンルブームになってしまったというか、
図書館でも、気が付いたら、人気作家になっていて、
順番待ちが酷くなり、気が付いたらすぐには借りることができない
作家になっていたので、遠のいてしまった。

なんだか、いっつも候補にはあがるが、賞はとれないんだなぁと思っていたが、
この数年、かなりの作品が、映画化されていることを知り、
人気作家になってしまったのだなぁ〜と思う。
読んでいない作品で、タイトルを知っているものは、
すべて文庫になっているようだし。
ラッシュライフとか『オーデュボンの祈り』とかも、好きだったなぁ。
なんていうか、ほわーんとなまあったかい感じというよりは、
じーっと手を当てていたら、おくの方から熱を感じる感じ。

昨日書いたよっしゅうの作品もそうだけれど、
もう一度、あのころ読んだ作品を読んで、それから、最近の作品を
読んでみてもいいかなぁと思う作家の一人。
ただ、人気作家になってしまったことが、
彼の作品に手を伸ばすことを躊躇させるのだ。
だから、流行りものには手を出さず、
昔の作品を読み返すってことから、近寄ってみようかな。
それとも、一気に爆発した(本当は、もっと前から人気があったと思うが)
ゴールデンスランバーを読むべきか?