とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

ムギと王さま

ムギと王さま (ファージョン作品集 3)
ファージョン作 (石井桃子:訳 岩波書店

ファージョンや、エイキンなどの短いおはなしが好きだ。
どちらかというと、短編よりも、長編の読み物のほうが
好きなのだけれど、
ストーリー・テリングというものを知ってから、
短いおはなしの楽しみ方が、少しは身についたようだ。

上の『ムギと王さま』はもっておらず、
文庫化で二冊に分かれたものを所有。
どのおはなしもそれぞれに面白いが、
『名のない花』や『金魚』や『西の森』が好き。
『小さいお嬢さまのバラ』や『サン フェアリー アン』も。

こういった、短いおはなし集が、好きになったのは、
子どもにおはなしを読んであげるようになってからのこと。
子どもに寝る前に読んであげるには、丁度いい長さなので。

グリム童話などの昔話、アンデルセン童話なども、
同じように楽しめるおはなしがいっぱい。
タイトルで選ぶもよし、長さで選ぶもよし。
日本にも同じようなおはなしは数々あり、
小学生へのお休み前のおはなしタイムには、こと欠かない。
うちの下の子は『木曜日はあそびの日』のなかから、
タイトルで面白そうなものを選んで「読んで」と言っていた。
タイトルというのは、読みたくなる
大きな要因のひとつだと、本当に思う。