とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

日常の中の非日常

ときどき、おはなしを聴きに行ったりする。
素話というか、語りというか。
で、たまに自分も語ってみたり。


ふらっと、おはなしを聴きに行き、1時間とか1時間半とか。
こう…不思議な場所に連れて行かれた気分。
浦安にあるでっかい夢の国とは別の、
安上がりの…しかし、しっかり心に残る夢の時間だ。
安上がりっていうのは、これを話芸とするならば、
本来お金を払って聴くべきところだろうが、
みんな好きで語っている方たちなので、
お金なんてとらないのである。
これは、趣味であって、仕事ではないのだ。
だけれども、おはなしはきちんと伝わるものだ。
伝えたいと思う語り部さんと聴きたいと願う聴き手がそろうと、
ものすごくその時間が濃いものになるという印象。
じいちゃん、ばあちゃんが囲炉裏端で昔話を語るような、
そういうざっくばらんさや、アットホームさのある
素敵なおはなし会で、自分の脳みそや心がもみほぐされる。


自分にとっては、非日常的なかたりが、
だんだん日常に近くなっているような気がするのは、
少しずつお話を聴くことに集中できるようになっているからか。
自分がおはなしを語りたいと思う気持ちが、
義務感とかでなくなってきたからかなぁ。


かたり、いいですよ、かたり。