とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

うっとくる

朝、目が覚めて、本来アラームの鳴る時間より
30分以上早く目が覚めると、
もう一度寝るか、起きるか、とても迷う。
今朝は、まだ真っ暗で…あの時ベランダに出たのが間違いだったか。
寒くって、お月さまが美しくって、眠気もなにも吹き飛び、
心洗われたような気分になったので、絵本を読みたくなった。
で、これ。
クリスマス人形のねがい (大型絵本)

こうなりたい、こうでありたい、と心から願うこと、
それは、自分をいい方向へと導いてくれる。
その願いがかなう方向へ。
こういうのは、運命とかいうのかもしれない。
そうなるのは、必然だったというべきか。
しかし、ふしぎなことだ。
あの時、こうしていなかったら…
同じ結果にはならなかったかもしれない。

この本の素敵なところは、複数の願いが、
同じ場所を目指しているところだ。
偶然でもあるし、必然でもある。
そして、一つの結果は、たくさんの人の幸せであること。

絵本にしては、物語が長く、小さい子には、
結構難しい話。
主人公が何人もいるようなものなので。
けれど、強い願いというのは、
生きるているって素敵だなって思わせる
原動力になるってことを、
この本は伝えてくれる。
クーニーの絵もとても素敵。
クリスマスカラーがとても活きている。
大好きな一冊。

朝の静けさと、お月さまに、心洗われたあとだったので、
よけいに響いてしまい、涙が出てしまった。
年を取ってきたので、涙もろい。
そうでなくても、秋はなにかと沁みやすい。
心の奥の方にじわじわじわっとね。

大学受験を失敗した私に、祖母が言った一言が思い出された。
頑張っとれば、失敗と思っても、
自分に良いようになっとるもんばい。

あの時、合格していたら、別の私が居たろうが、
失敗したから、今の自分がいる。
今の自分は幸せだ。
そして、今の自分も、まだ、頑張っている。

もう一人の祖母が言った、
死んでからしか答えはでらんという言葉も浮かんできた。
死ぬときに、幸せだったなぁと思えるような
生き方をしなきゃなぁと思う。