とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

類似点に注意

「ひきニート」という言葉を上の子がよく使う。
下の子に対して、「ひきニート」予備軍というので、
どういうことか訊いてみると、
一般的にニートと呼ばれる人たちは、
経済的に親の世話になってはいるが、
社会に出て行こうという意欲は持っている。
「ひきニート」という人たちは、
親の世話になっているばかりか、外に出ず、
引き籠った状態だというのだ。

下の子がそのひきニート予備軍だと言った後で、
「あたしはちゃんと、働くからね」
と、親を安心させようと思って言ってるんだろうが、
下の子をひきニート予備軍と決めてかかっているとこで、
かなりこっちはガガーーーンなのだが。

最近、勉強も巧くやれないとか、
友達関係なのか、先生との関係なのか、
話したがらないから訊かずにいるが、
下の子が(つい最近まで親と一緒に寝ていたくせに)
自分の部屋に引きこもるという術を覚えてしまった。
それは、まぁ、正しい反抗期の姿のように見えるので、
本当はぎゃいぎゃい言っちゃいけないのだろうけれど、
こっちもいろいろ都合があるし、
塾にも行かせてやれないから、学校行かなきゃ
勉強はますます遅れるしで、
行け!というしかないのだが、
結局、休んでいる。

子どもはニートって簡単にいうけど、
親が居なくなったら、そういう人たちはどうなるんだろうね。
私はそれが不思議でたまらない。
親が経済的に子を支援している状態が保たれれば、
そりゃま、そういう形もあるだろうとは思うが、
親だって、いつまでも働けるわけじゃないし、
やはり、いつかは自力で生活していかなきゃならんでしょ。
どんな仕事でも、やれることをやって、
生計立てていかなきゃならんでしょ。
そもそも、そういう経済的余裕はないっちゅうの。

上の子が中学に通えなかった時期を知っている下の子は、
自分が休みたいときに休むなというと、
「○○○は休んでたやん」
という。
「あーあ、鬱になりたい」
とかいう。
で、昨日はとうとう、本当に部屋に引きこもっていた。
でも、やっぱり食事には出てくる。
ただ、あれだけテレビ好きなのに、
テレビは見なかったようだ。
上の子の時のような状態になるのは、ご勘弁…
と思うのだけれども、
今の上の子の状態をみると、
まぁ、あの時期、休ませたのは間違いじゃなかった
なんて気持ちも生まれたりして、よくないな。

だいたい、子どもが学校に行けない状態を、
親が平常心で見てられるかっていうんだ…
そういうことが、子どもにはわかっていない。
一日、仕事をしながら、「なにしてるかなぁ」
と思ってしまうのが、もう腹立たしくてならん。

勉強なんて、二の次で、
とにかく元気に学校に行ってくれることが、幸せだ。
しかし、そうできない子どもを抱えていても、
やっぱり、元気で生きてくれていることは、
幸せではないか、家にずっといてもさ、
と思えるといいんだけど。
そこまで、私も出来てはいない。

元々、私も引きこもりの性質を持つ。
旦那も元々、インドア派。
上の子も部屋でのんびりが大好きで、
そりゃ、親子でそうなんだもの、
下の子もそうなるわな。
しかし、必要な時は、ちゃんと外に出ているよ。
ま、過渡期で、今の時期に何かを掴んでくれることを願おう。