とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

出来ることか、好きなことか

14歳の下の子のことで
最近ちょっと気持ちがぶれ気味。

こういう時は、本に何かを求めてしまう自分。
だいたい、目につく本で、今の自分の状態がわかるな。

本を味方につける本 ---自分が変わる読書術 (14歳の世渡り術)

14歳の世渡り術シリーズ。
本当は、下の子がこれをちらっとでも見てくれたら
と思うけれども、読む気がないなら仕方がない。

将来、どんなことを生業として生きていくのか、
男の子だからそこが気になる。
彼の口から出てくる
彼の希望だったり、夢だったりが、
行き当たりばったりというか、冗談に聞こえるから
尚更気になる。
さらに、上の子が12歳でなりたい!と思っていたことに
真っ直ぐ突き進んでいるから余計に思う。
実際は、彼女の言ってる将来の方が、
夢に近いなぁ…叶うんかいな…と不安なのだけれども。

自分に出来ることは何かということよりも、
自分が何を好きか、その好きなことの為なら
何でもするぞ!ぐらいの気持ちが欲しい。
もちろん、自分が何に向いているか、
なんだったら出来るかという判断は必要だと思うが、
やっぱり、好きなことでなければなぁと思うのだ。

著者の中江氏の子どもの頃の話が面白かったので、
下の子に読んでやりたい気持ちもあるのだが、
今の彼には多分親の押し付けにしかならんだろうから、
ちょっとほおっておく。
聞こえるように、上の子に話はするけどね。


もう一冊。
あたしって、しあわせ!
これは、小学生低学年、中学年向きなのだろうが、
読んでいて、子どもの頃のことをものすごく思い出した。
そして、更に、今の我が子のことを考えると、
身につまされる想いである。

ローティーンにとって、物事は理屈じゃない。
楽しいことは楽しいし、詰まらないことは詰まらない。
悲しいとか辛いとか、面白くないとか、
どうしてなのか、なんてことは考えない。
それでも、やっぱり子どもはまっすぐ生きようとしている。
それは、きっと人間の本能なんだろう。
だから、大人が手出しをせずに、見守っているのがいい。
子どもも、その時その時を一所懸命に生きている。
寂しさとか、怒りとかを、何とか乗り越えようとしている。

主人公ドゥンネは、真っ直ぐな子だ。
自分と正面から向き合っている。
こういう強さを、子どもたちに求めているなと、自分は思う。
でも、そうできない子もいるってことを、感じる本だ。
そして、そうできない子も、何かの拍子に、
壁を突き破って行けるだろうという期待が持てる本だ。
親は、我が子を信じて見守るしかできないからね。

14歳の我が子が、どうして学校に行けないのか…
そういうことを、悶々と考えて
これは、やっぱり私のこれまでが間違っていたのかもしれん
と、見つからない答えや、無意味な反省の時間になるけれど、
子どもが答えを見つけるまでじっと待つということも、
大切なことかもしれないと思う。
答えは、自分でしか出せないし、
彼の人生は、彼のものだし。
自分で道を切り拓いて行くしかないんだよってことも、
よく解っていて、それで、悩んでんだろうなぁとも思うし。

私の考えなんか、一般論にもならないかもしれないし、
めちゃめちゃありふれた考えかもしれない。
我が子がもっと、たくさんの考えに触れて、
自分なりの答えを出してくれたらなぁと願うばかりである。
子どもの本は、全部が全部そうではないが、
時々大人をハッとさせるものがある。
そういう本を、子どもの頃読んでおくことは、
きっと人生に幅やら深みが出ると思うんだよねぇ。

121108
良い本に出あった日であった。