バタシー城の悪者たち
リクエストしたらあっという間に自分に回ってきた
(ジョーン・エイキン:作 冨山房)
そして、一気に読み上げた。ああ、続きはまた何か月も先なのか…。
「ダイドーと父ちゃんシリーズ」とつけられた、
11作品のうち、一番最初に
こだまとも子さんの訳で出版されたのは、
シリーズ6作目の『ダイドーと父ちゃん』だった。
次に出版されたのは、もともと冨山房からは出ていたが、
こだまともこさんの新訳で出た
シリーズ一作目『ウィロビーチェースのオオカミ』。
一作ずつ楽しめるということで、
第6作 第1作 第7作 第2作
の順で新訳本がでているが、
このあとも、8,3,9,4,10,5,11と出るようだ。
年に1,2冊?それも、行ったり来たり。
『ダイドーと父ちゃん』を読まずに、我慢して第一作から入った自分は、
次が読みたくて、近隣図書館から探し出して、
旧訳の『バターシー城の悪者たち』(大橋 善恵:訳 1975年)を読んだが、
やっぱり、訳者が違うと、雰囲気が変わってくるのか…
サイモンが、別人とまではいかなくても、
「おまえかわっちゃったな、サイモン…」ってな感じで読み進めず、
一作目(2008年年末)から二作目(2011年7月)を
読むのに2年半待ったことになる。
この調子で変な順番で出版されたら、なんだかもやもや。
それに、全部読み終わるまでに、子どもたちが大人になってしまう。
時間をかけて丁寧に訳してくださるのはありがたいけれども。
せめて、出版順は!!
シリーズ名にもなっているダイドーは、
『バタシー城の悪者たち』の後半、行方知れずになり、
これは、おぼれて死んでしまったか…という気の毒な気持ちに
なるところだけれども、『ダイドーと父ちゃん』が出ているということは、
そっか、生きてんのね、ってことになって、
なんだかすごく、残念だ。
せっかくの冒険物で、ワクワクドキドキが、減ってしまうなんて…。
ジョーン・エイキンの作品は小品集も素敵だ。
この話は、また、あらためて。