とみいよむよむにっき

本のこと、ベランダのこと、おはなし会のこと、日常のあれこれ。

読書の記録

いちばん好きなこと

くうっ、こういう田舎な雰囲気の本を読むと、 懐かしく思う。 まぁ、こんな大きな農場があったわけではないけれども、 学生の頃、農場実習に何度も行ったっけ。田舎の香水をぷんぷんさせたまま、 アパートに帰って、洗濯しても、 残り香が凄く、なかなか消え…

いろいろと深く読み取れるものがある不思議な世界

小学生の3年生くらいから楽しめる本を探すのは、 なかなか難しい。一気に文字数が増え、挿絵が減るというのは、 それまでに、どれだけ本を楽しんできたか、 おはなしを楽しんできたかで、 かなりちがったプレッシャーを感じるので、 やはりある程度の文字の…

Long long ago

図書館でこの本を見つけた時、 時々利用している図書館の写真がいくつか 掲載されているのを見つけて、おぉ〜。 知っている図書館員さんが写っていて、またまた、おぉ〜。 やっぱいいね、図書館、いいね! と、テンションが上がって、パラパラ見て、書棚に戻…

幸せを感じるには

スロボドキンの童話。6月に出た新刊。 『ピーターサンドさんのねこ』は、 清水眞砂子さん訳だったが、 『やさしい大おとこ』は、こみやゆうさんの訳。 ちなみに、『ピーターサンドさんのねこ』は、 こみやゆうさんが編集された本。こみやゆうさんの訳にひか…

プロイスラー

読了。日本に初めてこの本が出たのは、1973年 『大力のワーニャ』というタイトルだったようだ。 ロシアの骨太昔話風。 プロイスラー独特の肉付けをして、 大変面白い冒険物語として完成されたものに。 ワーニャというのが、イワンの愛称であることに気づ…

のうのうと生きている

もう、一年以上前、「読書芸人」の回で、 又吉氏が言った言葉を良く思い出す。 大好きな作家の新刊が出たことも知らずに、 のうのうと生きて…云々。 自分はそういうことばっかりだな…と思う。自分には、新しい本を追うということは到底無理だ。 本は気分で選…

読んでみて浮かび上がるのは

昨日の夜から、今朝にかけて読んだ。これは、アニメ「千と千尋の神隠し」に 大きく影響している物語と、知人に聞いて、 この本の存在は知っていたものの、 いつまでも読まずにいたのであった。「千と千尋の神隠し」あまりに有名すぎるアニメで、 自分も何度…

もう一度確かめてから

昨日、『スターリンの鼻が落っこちた』を読んだ記録を 書いて、 実は読んでいる時に、おや?おやや?と思ったことを 書き忘れていた。主人公のサーシャのお父さんが秘密警察に連れて行かれた 翌日の学校での、担任の先生との会話と、先生の名前で、 担任の先…

どどーんと重く

図書館で借りてきた本。 今年、2月に岩波書店から刊行。 原書は2011年と、新しめ。スターリンという名前がタイトルについていることから、 ソ連が舞台というのは、想像がつくが、 ううむ…主人公10歳の男の子の一人語りで、 始まりから読み易さを感じ…

凄まじさ

以前、図書館で借りて読んだ『夜と霧』 私が読んだのは新訳で、 こっちだったのだが、 数日前、蔦屋さんで新訳とならんで、 こちらもあった。 増刷?復刊?初めに訳された本か?定価300円の違いは何か?と思って手に取って、 おおこれは!と思う。 記録写…

いつも偶然に

この春、福音館書店のメルマガで、 WEB連載が始まったということを知り、 面白がって読んでいた私。 これって、いずれは本になるのかなぁとか…実は、他にも子どもの本に携わる人の WEB連載が結構あることを知った。 大抵、出版社のHPを見て知るのだ…

涙腺がゆるむ

ここ数年、読みたいと思っていた 「白いオウム」という話。 椋鳩十氏の動物を書いた短編集で、 小学校の時に文庫版で購入したと思う。 その本の表題にもなっていた「白いオウム」の話を、 数年前に自分の子ども時代に持っていた本を 思い起こした時に、思い…

昔もっていた本たち

今の読書の記録ではなく、 子どもの頃、持っていた本を記録しておこう!小学校に上がる前、大抵おばあちゃんが読んでくれていたが、 赤ずきん(ボードブックだったな)と 文字のない日本の昔ばなし。 これも、ボードブックで、一見開が一つのおはなしで、 漫…

「絶対」はない

こちらのブックレット、大変興味深く読んだ。 評論家であり、医学博士でもある加藤周一氏の 考え方は、実に科学者的であるなぁと思うし、 また、大変人間的でもある。 科学者としての立場での見解と、 別の見方も出来る方だったのだなぁと思わせる。 しかし…

一年では短い

昨日の夜から、朝にかけて読んだ。 とても良かった。 どら焼きとハンセン病という、 とっつきやすさと重さが一緒になって、 すんなりと入っていけたのも、久しぶりに 一気に読み上げた理由であったと思う。 児童書に偏りがちな私の読書に、 手に取りやすそう…

よむよむ日記であった

「よ」で終わるなんて、素晴らしい。 このところ、毎晩、毎朝少しずつ、 コンスタントに読んでいる。このブログは「よむよむ日記」なのに、 なぜか、読書のことが少ないのである。読書して、引っかかった言葉や気に入った言葉を メモするとか、そういうこと…

痛感しております

図書館で何度も借りながら、今日、初めての 読了であった。 読みたい!と思った時に手に入らない辛さったらないね。 やっぱり、予約というのは、良し悪しである。 この本に関しては、なんかいろんなことを感じながら読んだ。内容に関しては、大変興味深く読…

関係性を突き詰めてみると

『象の消滅』より「眠り」を読んだ。 40頁の短編の中に、書かれた一人の主婦の姿によって、 まあ〜なんといろんな感情を引き出してくれるもんだ。17日間眠ることが出来ない主婦。 眠ることが出来ないと解り、 眠りを諦め、放棄し、 そのうち、その眠って…

イツモシヅカニワラッテヰル

読了。余韻が残る終わり方だった。 この家族が、この先どういうふうに生きていくのか、 気になる終わり方で、そこは読者に委ねられている。 幸せな結末かどうかはわからない。 そこに、人間の生は、宇宙の時間の流れにおいては 点のようなものであると感じる…

理由はつけられない

こういう本が出たので、書店にて読む。素敵だぁ。同じようなタイトルで何冊もあるが、 大抵、キリスト生誕のことである。この本は、キリスト生誕の事から、 クリスマスまでの過ごし方から、 サンタクロースのことまで、 そして、クリスマスツリーなどを片付…

出来ることか、好きなことか

14歳の下の子のことで 最近ちょっと気持ちがぶれ気味。こういう時は、本に何かを求めてしまう自分。 だいたい、目につく本で、今の自分の状態がわかるな。14歳の世渡り術シリーズ。 本当は、下の子がこれをちらっとでも見てくれたら と思うけれども、読…

適当でいられない不器用さ

私が借りたのは、こんな表紙ではなかった。 10月23日に読みはじめ、少し読んで以来、 なかなか読み進められなかったが、 11月3,4,5日で読了。 返却期限が近付いたから一気に読んだというわけではない。 たまたま、この本に引き寄せられるような精…

うっとくる

朝、目が覚めて、本来アラームの鳴る時間より 30分以上早く目が覚めると、 もう一度寝るか、起きるか、とても迷う。 今朝は、まだ真っ暗で…あの時ベランダに出たのが間違いだったか。 寒くって、お月さまが美しくって、眠気もなにも吹き飛び、 心洗われた…

好きだな

121025 一気に読了。小学生くらいかな。 100ページほどで、字も大きめ。 原書は1959年というので、50年以上も前の作品。 牧歌的な雰囲気のおはなしであるけれど、 考えさせられる内容であるし、 ちょっと最後がショッキングである。 プロイス…

はぁ…ため息がもれます

121023−25 読んだぁ…なんか真面目に読んだぁ。 私が借りたのは、初版本であったので、 表紙にローラの顔と、石のコインの絵が描かれていて、 ただこれだけでも、かなりのインパクト。ローラの心の成長、蛹から蝶へ と言った話であることは、知っては…

いい子とは

121017に図書館で借りた本。 21日から23日にかけて読んだ。 3つのおはなしからなる。 主人公はもちろんエーミル。こういうのは、子どもたちはどんな気持ちで読むのかね。 エーミルみたいに溌剌とした毎日を 日本の子どもたちは送っていないような…

ギリギリセーフな人生

『魔の山』 モーリー・ハンター:作 田中明子:訳 評論社最初ちょろりと読んで、暫く他の本を読んで、 思いたって今日残りを全部読んだ。作者が女性であることを、訳者あとがきで知って、 へぇ…と思う。 なんというか、硬い(訳もそうだが、もともとが そうい…

海の向こうへ

12.09.07−13 上巻 12.09.13−29 下巻 作者であるセルマ・ラーゲルレーヴという人が、 ノーベル文学賞を受賞した女性であるということを、初めて知った。 1909年、女性初の受賞者。ニルスといえば、NHKでアニメーションでやってい…

涙腺がゆるい

12.9.23,25(岩波ジュニア新書) 二日で読み上げた。 と言っても、実質は今日、一冊読み上げた感じ。 23日は、お孫さんの書いた序文を読んで終わった。今日、上の子の定期検診にいって、 採血する待ち時間と、血液検査が終わって、 主治医に呼ば…

手に取った本が一気に読めないので

読書の記録というのは、感想文でなく、 いつごろ何を読んだか、とか、 誰が書いたどこの出版社が出したどんな本か、とか、 まぁ、一言感想とか、…。 だいたい、読書家の皆さんは、どういうことを 記録として残していらっしゃるのだろうか?私は、スケジュー…